爪の角がくい込んで痛みを伴う状態のことを巻き爪(陥入爪)といいます。
巻き爪(陥入爪)になる原因としては、下記のようなものが挙げられます。
食い込んだ爪で皮膚に傷がつくと赤く腫れたり痛みが生じ、さらに赤い出来物(化膿性肉芽腫)を生じるようになります。
つま先に痛みがあることで、歩行に制限が出るなど日常生活に大きな支障をきたします。
つま先の痛みをかばうことで身体の他の部分に負担がかかり、膝関節痛や腰痛を引き起こすこともあります。
陥入爪
爪の両端が皮膚に刺ささり炎症を起こした状態をいいます。深爪が最も多い原因とされています。
症状としては、食い込んだ爪の周囲に痛みや赤み、腫れがみられます。悪化すると膿んでしまうことも多々あります。
巻き爪
爪が全体的にひどく弯曲(わんきょく)しながら伸びていった状態です。
湾曲した爪が足の指の皮膚を挟むようになり、痛みを出したり炎症を起こしたりします。
外観の変化だけで痛みや腫れなどの症状がない方もいます。
当院では、VHO式巻き爪矯正を行っております。
手術を必要とせず、特殊なワイヤーを装着し、巻き込みを修正するための力を常にかけ続けることで、自然な爪へと矯正することができます。
長期間、器具を装着する必要がありますが、痛みもなく、生活の中での制限もほとんどありません。
本治療は、保険が適用されませんので自費となります。(料金は下記を参照して下さい)
手術とVHO式巻き爪治療の比較
VHO式巻き爪治療 | 手 術 | |||||
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適応(参考) | 基本的に 患部の化膿がない場合 |
患部が 化膿している場合 |
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処置時の痛み | 特になし | 麻酔の注射の痛みや 麻酔が切れた後の痛み |
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通 院 | 処置1週間後、 その後は1か月に1度の通院 |
術後数日間 | ||||
内服薬 | 必要なし | 必要 | ||||
処置時間 | 約20分程度 | 約30分 | ||||
矯正後の 爪の状態 |
正常で自然な状態に戻る | やや爪の幅が狭くなる | ||||
治療に 要する期間 |
約1年 | 2週間程度 | ||||
入 浴 | 当日から可能 | 数日は不可能 | ||||
日常生活 | ほとんど支障はきたさない | 2週間程度は 何らかの支障をきたす |
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治療料金 |
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保険適応 (手術時:3割負担の方で 自己負担8,000円程度) |
※爪の症状、状態は患者様によってすべて異なるため、治療の経過やそれに伴う治療のコストなども変わります。
※ 状態によっては、VHOによる処置ができない場合もあります。
※ 陥入爪にVHO法を行っても改善は望めません。
専用のスチール鋼を左右の爪に引っ掛けます |
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専用のフックを用いてループを巻き上げ、固定します |
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余分なワイヤーをカットします |
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人口爪でワイヤーの固定部分をカバーします |
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以上で完了です |
爪の横に引っ掛けたワイヤーは、一見、食い込んで痛いように見えますが、血管が走っている真皮内まで突き刺すわけではないため痛みを感じることはなく、出血もしません。
従って、麻酔の必要もありません。固定したワイヤーは爪の伸びとともに前方に移動するので、施術して約3ヵ月後に付け替えを行います。これを半年から1年くらいかけて矯正していきます。